no.48 ブラジル サントゥアリオ スル ゲイシャ ナチュラル 嫌気発酵

サントゥアリオ スルのコーヒーは、アロマとフレーバーのインパクトが並大抵ではない。Brix値(糖度)を揃えコーヒーチェリーを収穫しているため、濁りの無い濃厚な甘さが、上質な酸味をしっかりサポートしている。ぶどうジュース、アメリカンチェリー、レッドアップル、ルビーグレープフルーツ、ハイビスカスティー…。甘いだけでない。瑞々しい果実ジュースのような爽やかな酸味とのバランスが絶妙だ。いわゆる、嫌気性発酵由来のフレーバーは強すぎず、コーヒー初心者の方にも優しいファーメンテーションコーヒーだ。(吉川寿子/チーフバリスタ)

■サントゥアリオ スル農園

サントゥアリオ スル農園はCarmo Coffees社長であり、ブラジルスペシャルティコーヒー協会(BSCA)の元会長でもあるルイス パウロ氏が発案し、コロンビアでスペシャルティコーヒーの生産を行うカミロ氏協力のもと立ち上げられました。
カミロ氏が所有するコロンビアのサントゥアリオ農園にならってサントゥアリオ・スル（ポルトガル語でスル＝南）と名付けられました。
希少品種を含め30を超える品種を栽培し、ブラジルにおいて最新技術を用いた先進的なコーヒー栽培を行っています。

■精選方法：ナチュラル アナエロビック

完熟赤実のゲイシャを熟練のピッカーにより100％手摘みで収穫・洗浄し、独自開発された自然酵母（イースト）を散布してタンク内で72時間、蓋をして外気に触れない状態で発酵させます。チェリーの発酵が進むことで、タンク内の酸素濃度が下がり、タンク内のコーヒーチェリーでは通常とは異なる細胞内発酵（嫌気性発酵）が起こります。これにより濃厚で甘いフレーバーと上質な酸味が生み出されます。