no.23 パナマ デボラ イルミネーション

ウォッシュド・カーボニックマセレーション。最近はワインの醸造プロセスを取り入れたコーヒーが作られている。この“イルミネーション”もそのひとつ。二酸化炭素を充填させた密閉容器で発酵を促すから、伝統的なウォッシュドコーヒーに比べ、アロマやフレーバーに違いが出るのが特徴だ。パイン、グリーンアップル、ジューシータクタイル、爽やかだけど甘さが長く残るから、スイートフィニッシュ。年々味に深みが増している。スペシャルロットは農園主、ジャミソンさんの腕の見せ所っぽくて、それも面白い。(吉川寿子/チーフバリスタ)

デボラ農園

高くそびえ立つボルカン、チリキの山々 。1,900 メートルを超える地帯に位置するフィンカ ・ デボラ（Finca Deborah）は 、昔と変わらない美しい環境でゲイシャ（Geisha ）は日陰栽培されています 。そこはパナマで最も高地で 、最も遠隔の地にあるコーヒー農園です 。この標高では夜間10℃まで気温が下がることもあります 。
高い標高と低下した温度は木の成長パターンをゆっくりとさせ、木により多くのエネルギーを消費させます 。その結果 、 固めで高密度な豆が誕生するのです 。これはすべてのコーヒー種の栽培地としては稀にみる環境だといえます 。
フィンカ ・ デボラ（Finca Deborah）では 、世界で最も複雑なコーヒー種のひとつであるゲイシャ（Geisha）は単に育つだけではなく 、力強く成長しています 。