OCマガジン

【エシカルコーヒーとは?】持続可能なコーヒー豆の調達と栽培環境づくり


【エシカルコーヒーとは?】持続可能なコーヒー豆の調達と栽培環境づくり

エシカルコーヒーとは?
持続可能なコーヒー豆の調達と栽培環境づくり

みなさんは、「エシカルコーヒー」をご存知でしょうか?
エシカルコーヒーは、持続可能な世界を築くための消費活動「エシカル消費」と深く関わり、より良い地球の未来への社会貢献ができるコーヒーです。
エシカルコーヒーには、どんな種類があるのでしょうか?またエシカルコーヒーを選ぶことによってどのような社会貢献ができるのでしょうか。
みなさんの日常のコーヒーが、美味しくて社会貢献にもつながる幸せな1杯となるきっかけになれば幸いです。

エシカルコーヒーとは

エシカルコーヒーの「エシカル」とは、「倫理的な、道徳的な」を意味します。
一般的にコーヒー豆は途上国で生産されることが多く、生産者にとって不当に安価で取引される場合があることが問題視されています。また、コーヒー農園の開拓による自然や生態系への影響も懸念されています。
このような問題を解決するために、公平な貿易を行う「フェアトレード」によって調達されたコーヒーや、環境への負荷が少ない方法で育てられたコーヒーを「エシカルコーヒー」と呼んでいます。
エシカルコーヒーには、第三者機関による審査を受け、定められた審査基準をクリアしたことの証明である認証マークが付けられています。

エシカルコーヒーを選ぶことで、どのような社会貢献ができるのでしょうか?

コーヒー生産者の生活を守る「国際フェアトレード認証コーヒー」

コーヒーの生産国のほとんどは、いわゆる開発途上国といわれる国々です。 コーヒー豆の価格は、国際市場で決められます。立場の弱い生産者は、時として生産コストを下回る価格で売らざるを得ない状況に追い込まれてしまうことも。その結果、生産や生活に必要な利益を得られず、不安定な生活を余儀なくされている場合があります。

そんな状況を防ぐために、開発途上国の農産物や製品などを、市場価格で買い付けるのではなく、農家の生活が成り立つように考慮したフェア(公正)な価格で輸入・消費する貿易のしくみがフェアトレードです。「小川珈琲」は、2003年に国際フェアトレード認証ラベル商品の製造ライセンスを取得。2004年から国際フェアトレード認証コーヒーの販売を始めました。

例えば、生産者への適正な価格の支払いや生産者の労働環境を守るなどの基準をクリアした商品には、「国際フェアトレード」の認証マークがついています。
このマークがついた商品を購入することで、コーヒー生産者の賃金や生産環境を整え、生活を守ることに貢献できます。
コーヒー生産者の生活が整うことは、持続可能なコーヒー豆の調達や品質の向上につながり、ゆくゆくは消費者へのメリットにもなります。

コーヒー生産地の栽培環境を守る「バードフレンドリー」

バードフレンドリーは、渡り鳥の生息地となる森林・自然環境を守りながらコーヒーを栽培・取引するプログラムです。
伝統的なコーヒー栽培はシェードグロウン(木陰栽培)と呼ばれる自然林に近い環境で行われていました。渡り鳥はその森林を休息場所とし、そこに生息する昆虫などを餌としてきました。しかし、近年になって低コスト化を図るため森林を切り開き、収穫を機械で行うコーヒー農園が増え自然環境が失われたことによって、渡り鳥が減少していることがわかったのです。
バードフレンドリー認証プログラムは自然の森林に近い環境の農園を維持するために創設されました。
「小川珈琲」は、2005年に日本で初めて「バードフレンドリー®認証コーヒー」の販売をスタート。その味わいを通して自然環境の大切さをお客さまに伝えていきたいと考えています。

「有機JAS認証コーヒー」

有機コーヒーは、化学的に合成された農薬や肥料、遺伝子組換えなどに頼らず、自然の力を精一杯活かして育てられています。土壌など環境への負担が軽減されるだけでなく、薬品による健康への影響が少ないので、農園で働く生産者にもやさしい農業の方法です。
農園や製造工場などで登録認証機関による厳しい検査基準をクリアした食品だけに、「有機JASマーク」の表示が認められています。
小川珈琲では2001年に京都工場で有機JAS認証を取得。美味しいコーヒーを皆様にお届けするために、有機コーヒーの販売を通して、持続可能なコーヒー栽培の環境づくりにも取り組んでいます。

オランウータンコーヒー

オランウータンコーヒープロジェクトは、オランウータンの生息する熱帯雨林を守り、現地のコーヒー生産者の生活を豊かにしながら、高品質なコーヒーを生産するプロジェクトです。
同プロジェクトでは生産地の環境整備をサポートするだけでなく、保護活動団体「PanEco」と生産者に生豆の売り上げから寄付を行い、還元することでオランウータンと環境を守る活動を支援しています。
生産者とともにコーヒーの品質向上にも尽力しています。

小川珈琲では、2017年にアジアで初めてオランウータンコーヒーの発売をスタート。オランウータン、コーヒー生産者、コーヒーを愛する人たち、そして何よりも地球のために。オランウータンコーヒーには、たくさんの人のそんな思いが詰まっています。

One of Loveプロジェクト

「One of Loveプロジェクト」とは、音楽とバラで途上国の子供たちの教育環境や、その母親である働く女性たちの雇用整備の向上を目指す支援活動のこと。このプロジェクトは、パーカッショニストの斉藤ノヴさんと夏木マリさんが「途上国の子供たちに音楽を届ける」旅に出かけたことがきっかけで始まりました。

エチオピアやバングラデシュといった旅先で二人が出会ったのは、過酷な環境下で生活をしながらも笑顔を絶やすことなく懸命に生きる子供たち。彼らの健やかな成長のために、少しでも助けになりたい。そう考えた二人は、2009年に「One of Loveプロジェクト」を発足。毎年6月21日の「世界音楽の日」に合わせて開催するギグと、オリジナルローズ「マリルージュ」(毎月21日は「マリルージュの日」)の販売収益を途上国に寄付する活動を続けています。

エチオピアといえば、コーヒー発祥の地。もちろん、現在も世界有数のコーヒーの産地として知られています。そんなエチオピアは、小川珈琲にとって遠いようで近い存在。小川珈琲は「One of Loveプロジェクト」を支援する活動を始めました。毎月21日の「マリルージュの日」には、数量限定コーヒーを頼まれたお客さまに真紅のバラ「マリルージュ」が描かれた京焼・清水焼のカップでコーヒーをご提供(小川珈琲本店、京都三条店、OGAWA COFFEE 京都店のみ)。先着10名のお客さまに「マリルージュ」の花をプレゼントしています。少しでも多くの人にプロジェクトを知ってもらうために。これからも私たちはコーヒーを通して、私たちにできることを考えていきたいと思います。

One of Loveプロジェクト関連商品
人と地球の「明日へ」 社会と環境を守る一杯のコーヒー「ASUE Fairtrade Coffee」

エチオピア産オーガニックコーヒーを使用した2種のコーヒーが手軽に楽しめる、簡易抽出タイプのドリップコーヒーです。

【Active】
甘い香りと爽やかな酸味を活かした、スッキリとした味わいのコーヒーです。
爽快でアクティブな気分をイメージしました。
香り:5 苦み:3 酸味:4 コク:4

【Relax】
芳醇な香りとまろやかな甘みを活かした、ふくよかな味わいのコーヒーです。
まったりとしたリラックスシーンをイメージしました。
香り:5 苦み:3 酸味:3 コク:3

Grounds for Healthプロジェクト

Grounds for Health(グラウンズ フォー ヘルス)とは、主にエチオピアとケニアで、現地医療機関スタッフが中心となり、コーヒー生産国の女性の健康促進、特に子宮頸がんの早期発見・治療を目的とした活動を行っている団体です。

小川珈琲では、2009年よりグラウンズ フォー ヘルスを支援するキャンペーンを実施。私たちの願いは、この活動の支援を通じて、病気の早期発見を促し、ひとりでも多くの人の命を救うこと。これからも私たちは「一杯のコーヒーからできること」を大切に、生産者に寄り添う企業であり続けたいと思います。

エシカルコーヒーをギフトで贈ろう



小川珈琲のエシカルコーヒー
一覧はこちら
一覧へ戻る

OTHER MAGAZINE

  • 8月 オランウータンコーヒー 月間

    8月 オランウータンコーヒー 月間

    絶滅危機にあるオランウータンの未来をともに考える 小川珈琲は、オランウータンコーヒーの普及活動の一環として、毎年8月19日「国際オランウータンデー」に合わせて8月1日(木)から8月31日(土)の期間「オランウータンコーヒー月間」キャンペーンを実施します。 |小川珈琲とオランウータンコーヒー| 小川珈琲は、おいしいコーヒーの未来のために地球の自然環境を守る活動や、持続可能な社会を保つ活動にも取り組んでいます。その一環として2017年にアジアで初めてオランウータンコーヒーの販売を開始しました。コーヒーの生産国としても有名なインドネシアでは、森林火災や違法伐採により世界最大規模といわれる低地熱帯雨林は減少し、そこを住処とするスマトラオランウータンとタパヌリオランウータンも絶滅危惧種になっています。この状況を改善するため、オランウータンの保全活動を行っているのが、非営利団体PanEco(パンエコ)です。オランウータンコーヒープロジェクトは、この保全活動に賛同するロースターやバリスタなどの専門家とともに、高品質なコーヒーの生産を通して、オランウータンが生息する自然環境の保護や、現地のコーヒー生産者の生活を豊かにしていくことを目的としています。当キャンペーンでは、『描いてみよう!森とともに生きるオランウータンの暮らし』をテーマに「オランウータンの森 絵画コンクール2024」を開催。また、NPO法人 日本オランウータン・リサーチセンターの理事を務める田島知之氏をお招きし、オランウータンの生態や生息地について学びながら、自然環境の保護についても考えるオンラインセミナー「オランウータン学校」や、小川珈琲 直営店ではオランウータンコーヒーを使用した期間限定メニューなどを提供します。 |オランウータンコーヒー月間概要| ■オランウータンの森 絵画コンクール2024 「オランウータンの森」をテーマにした作品を募集する絵画コンクールを開催。このコンクールは今年で7回目の開催となります。 応募期間: 2024年8月1日(木)~8月31日(土)必着絵画テーマ: 描いてみよう!森とともに生きるオランウータンの暮らし応募資格: 【幼児部門】0~6歳(就学前)       【小学生部門】小学1~6年生       【大人部門】中学生以上入賞作品: 部門ごとに金賞、銀賞 各1名賞品:  (金賞)NPO法人 日本オランウータン・リサーチセンターオリジナルグッズ入賞作品をプリントしたステンレスキャニスター、インドネシア スマトラ オランウータンコーヒー ドリップコーヒー5杯分(銀賞)入賞作品をプリントしたステンレスキャニスター、インドネシア スマトラ オランウータンコーヒー ドリップコーヒー5杯分審査員: NPO法人 日本オランウータン・リサーチセンター、小川珈琲応募方法: 郵送(小川珈琲 本社宛)または小川珈琲直営店に持参 *一部店舗を除く作品展示: 入賞作品は小川珈琲 本店、小川珈琲 堺町錦店、京都市動物園で展示予定*詳しい内容は小川珈琲オフィシャルサイトをご覧ください。https://www.oc-ogawa.co.jp/news/2621/ ・2023年 受賞作品一例   ■オンラインセミナー オランウータン学校 オランウータンの生態や生息地について学びながら、自然環境の保護についても考えるオンラインセミナーを開催します。講師に「NPO法人 日本オランウータン・リサーチセンター」で理事を務める田島氏を迎え、お子様から大人まで、どなたでもご参加いただけます。日程: 2024年8月3日(土)14:00~15:30講師: 田島知之氏(NPO法人...

    8月 オランウータンコーヒー 月間

    絶滅危機にあるオランウータンの未来をともに考える 小川珈琲は、オランウータンコーヒーの普及活

  • コールドブリュー

    アイスコーヒーを楽しもう!

    アイスコーヒーのおいしい淹れ方を2通りご紹介いたします。お好みの方法で、ご自宅でも本格的なコーヒーをお楽しみください。 急冷アイスコーヒー おすすめ ・コーヒーを淹れる時間を楽しみたい!・しっかりとした味わいのコーヒーがお好きな方 【材料2人前】 アイスブレンド(粉) 24gお湯  360ml STEP 1 ペーパーフィルターに粉を入れ少量の湯で20~30秒蒸らし、湯を3~4回に分けて注ぐ。 STEP 2 抽出したコーヒーを氷水でまたは流水で急冷する。 STEP 3 冷蔵庫で冷やせばアイスコーヒーの完成。 水出しアイスコーヒー おすすめ ・できるだけ手軽にコーヒーを楽しみたい!・やさしい味わいのコーヒーがお好きな方 【材料5~6人前】 アイスブレンド(粉) 100gお水 1100ml   STEP 1 お茶パック(大)2つに、粉を50gずつ入れる。 STEP 2...

    アイスコーヒーを楽しもう!

    アイスコーヒーのおいしい淹れ方を2通りご紹介いたします。お好みの方法で、ご自宅でも本格的なコ

  • 有機珈琲 アイスコーヒー 無糖

    有機珈琲 アイスコーヒー 無糖

    ご家庭でのアイスコーヒーをエシカルに 小川珈琲では、珈琲づくりの基盤である地球環境や生産者の暮らしを守ることに目を向けた商品づくりを続けてきました。1995年に初めてオーガニック商品を発売し、2001年に国内で有機JAS認証制度が始まると、同年に有機JAS認証を取得。現在に至るまでさまざまな有機JAS認証商品を発売し続けています。今回、有機JAS認証商品として、有機JAS認証コーヒー豆を使用した家庭用商品の有機珈琲リキッドを新発売いたしました。京都の珈琲職人が伝統と革新によって作り上げた、磨きあげた味わいとフルーティーで甘い香りのアイスコーヒーを、手軽にご家庭でお楽しみください。   有機珈琲豆を使用したアイスコーヒー  有機JAS認証のコーヒー豆を使用し、フルーティーで甘い香りとすっきりとした苦味、なめらかで芳醇なコクとクリアな後味に仕上げました。そのままストレートでも、シロップやミルクを加えてもお楽しみいただけます。 コーヒーの風味を活かす技術 長時間の熱処理殺菌でコーヒーの品質を損なわないよう、短時間で処理を行う無菌充填にすることで、常温保存が可能で開封するまでコーヒーの味と香りを保ちます。 開けやすく、注ぎやすいパッケージ 手になじむ形状と大きなキャップは掴みやすく、中栓もなく開けやすい。注ぎ口が傾斜面にあることで注ぎやすいパッケージです。また、色鮮やかな豆や果実、葉を散りばめたカラフルなデザインを採用しました。色彩豊かなデザインは、フルーティーで甘い香りを感じていただけるよう華やかな色合い用い、「有機」の文字は1本1本手書きで線を重ね、有機珈琲を栽培するコーヒー農園の丁寧な仕事を想い、デザインしました。   有機JAS認証マークとは  有機JASマークは、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産された食品を表しています。登録認証機関が検査し、その結果、認証された事業者のみが有機JASマークを表示できます。 有機珈琲アイスコーヒー 無糖 1000ml ¥756 (税込)       

    有機珈琲 アイスコーヒー 無糖

    ご家庭でのアイスコーヒーをエシカルに 小川珈琲では、珈琲づくりの基盤である地球環境や生産者の